ストレス社会に生きる私達にとって日頃の疲れを癒してくれる温泉は、日頃頑張っている自分へのご褒美としても最高のスポットです。しかし、疲れているのは自分だけではありません。利用客がお互いに気持ちよく利用するためにも、温泉に入る際のマナーには気をつけたいものです。お湯にタオルをつけない、湯船でバシャバシャとはしゃがない、施設内を走り回らないなどはマナーとしても浸透していますね。では、シャワーキャップの着用はどうでしょうか?自宅のお風呂で普段から愛用している方も多いと思いますが、温泉内での着用はマナー違反になるのでしょうか?
答えは、マナー違反にはなりません。むしろ、長髪の方はお湯に髪の毛がつかないようシャワーキャップを着用するか、タオルやヘアクリップ等でまとめる方が良いでしょう。髪を洗った後に髪の毛がお湯についてしまうと再度髪に汚れが付着する可能性があり衛生的にも良くありませんね。海外ですと、例えば台湾では施設の方からマナーとして水着と一緒にシャワーキャップの着用を求められることが多いようです。また、せっかく気持ちよくお湯に入っていても、誰かの髪の毛が浮いているのが目に入ると気分が台無しになってしまいますので、髪の短い方も髪の毛を落とさないという意味で着用するのは良いことでしょう。
しかし、施設内でのシャワーキャップの着用がマナー違反となる場合があります。それは、毛染めに使用する場合です。もともと温泉では施設内がヘアカラーで汚れる、ニオイがきついなどの理由でほかの利用客に迷惑になるため、毛染めが禁止されていることが多いです。そのため、ヘアカラーを浸透させるために着用するのはマナー違反と言えるでしょう。
また、シャワーキャップの捨て方にも注意したいところです。使用済みのものを洗い場に放置したり、どこにでも捨ててしまうと、こちらもほかの方の迷惑にもなりますので、きちんと指定のゴミ箱に捨てるようにし、万が一、捨てられるようなゴミ箱が無い場合は持ち帰るようにしましょう。
コロナウイルスの感染拡大防止により、休業していた施設も徐々に営業を再開してきた昨今、なかなか外出できなかった自粛疲れを癒すためにも温泉に向かいたいという気持ちが高まっている方も多いと思います。しかし、もしマナーを守らずほかの利用客と口論などになってしまえば、癒しも何もありません。お互いに気持ちよく癒しを満喫できるよう、マナーには気をつけたいものです。