蟹の淡雪

北陸は福井の冬の名物といえば、『越前蟹』があります。黄色いタグが付いているものだけが『越前蟹』と呼ぶことができるズワイガニのブランドです。

蟹を使ったお取り寄せができる生ふりかけがあります。それが【蟹の淡雪】といって、某テレビ番組で審査員から満点をもらいグランプリにも輝いたふりかけです。しかも生ふりかけというのが、ちょっと普通のふりかけとは違います。この【蟹の淡雪】を作っているのは、北陸の福井県福井市にある「開花亭」です。「開花亭」は創業明治23年の老舗料亭です。料亭の建物は、平成19年に国指定登録無形文化財にも指定されました。また、平成22年(2010年)にAPECエネルギー大臣会合の日本政府主催の晩餐会場としても利用され、まさに福井の迎賓館とも言われている存在の料亭です。

【蟹の淡雪】なる生ふりかけは、料亭の開花亭で冬の献立の名物としても出されています。

コシヒカリといえば、新潟をイメージされるかもしれませんが、どうしてどうして?!実はコシヒカリの発祥は福井なんですね~ その美味しいコシヒカリの炊き立てのご飯やお粥と一緒に、料亭開花亭で【蟹の淡雪】は出されています。美味しいコシヒカリと生ふりかけのコラボレーションを想像するだけでも、ヨダレが出てきます。

これは【蟹の淡雪】は料亭のこだわりの珍味でもあり、冬のおもたせとしてもとても人気があります。

ふんわりとほんのりピンク色にそまている細かく身が綿毛のようにほぐされているカニは、まるであわーい雪のように見えることから「淡雪」とネーミングされているそうです。

そして、繊細な味わいの蟹を利用してつくられていますが、使用されている食材は「ズワイ蟹のほぐした足身」「福井の地酒」「お酢」ただこれだけなんです。蟹を下ゆでするときに塩を利用しているので、【蟹の淡雪】を作る時には、塩は追加されていないんです。本当にシンプルな食材を使っていますが、シンプルだからこそ、調理人の腕がもっとも発揮されているのではないでしょうか?!シンプルだからこそ難しいのは1つの極みでもあるからです。

まず厳しい目で蟹を選ぶことに始まります。販売価格70グラムで1365円という金額で提供するために、越前ガニではなく兵庫県とカナダ産のズワイガニから、蟹を選別していきます。

そして丁寧にズワイガニから身を出していきます。身を出した蟹の足身は、福井の地酒に浸されながらじっくりと時間をかけて火が入れられていきます。その火加減も調理人の腕の見せ所ですね。急速に加熱してしまうと足身は、硬くなってしまいます。そして焦げ付きを防ぎながら、丁寧に丁寧に様子を見守りながら火入れすること、3時間です。調理人が良し!となったときに、足のむき身はまるでタンポポの綿毛のようにふんわりと膨らむのです。

アツアツのご飯に【蟹の淡雪】をふりかけると、蟹の風味が広がり蟹のむき身のふりかけは夕日を浴びた白山のようにもみえます。ほんわりとピンク色の【蟹の淡雪】を口に含むと、なんともいえないふくよかな味わいがお口いっぱいに広がります。

蟹の淡雪(受賞など)

  • 全日空ANA国内線のプレミアム機内食として採用。羽田発着便(2009年6月~2009年8月)
  • 全日空ANA国際線機内食(欧米・アジアビジネスクラス)に採用。(2010年10月)
  • KBC九州朝日放送「アサデス。」の「ちょいコレ」で紹介。(2011年2月8日)
  • 台湾の雑誌「CONDE」日本特集で掲載。(2011年1月号)
  • 読売テレビ「あさパラ!」(2011年2月19日放送)で紹介。
  • 読売テレビ「す・またん!」の「うまたん!~プレミアムなお取り寄せ~で紹介。(2011年2月23日放送)
  • 雑誌「サライ」の「美味は”裏旬”にあり」に紹介。(2011年7月号)
  • 雑誌「女性自身」の「47都道府県ごはんの友カタログ」に紹介。(2011年8月16日号)
  • 日本航空JAL国内線(小松⇔羽田または小松⇔那覇)に搭乗の特産物プレゼントに採用。
  • 雑誌「ソトコト」の「最注目の2大健康県を徹底解剖!」に紹介。((2011年11月号)
  • 日本航空JAL国際線機内食「空のお取り寄せメニュー」に12月の「蟹の淡雪丼~ずわい蟹をのせて~」に採用。(2011年12月1日)
  • 福井県内36社が参加した第2回福井の手土産発掘会で「手土産品優秀賞」に選ばれる。(2013年3月15日)

料亭「開花亭」の名前の由来になっているのは、『両人対酌山花開』詩仙の詩から『人がお酒を交わせば、会話は盛り上がり辺りはまるで花が咲いたように見える』から「開花亭」と名付けられました。開花亭に訪れる人達のひとときを豊かに演出したい。との思いが「開花亭」という名前に込められています。

明治23年に福井市で創業した「開花亭」ですが、同じ創業者によって関西の奥座敷ともいわれる福井県あわら市(旧越前国)芦原温泉に芦原支店として「あわら温泉 開花亭」が創設されました。法人になったのを機会に、別経営者・別法人となりましたが同じ屋号の「開花亭」としてあわら温泉でも「あわら 開花亭」は営業していました。

あわら温泉

「あわら温泉 開花亭」は明治38年(1905年)に創業しました。昭和天皇が昭和22年(1947年)昭和37年(1962年)昭和43年(1968年)と3度ご宿泊にもなられた老舗の名門旅館です。大庭園の広さは、約1万平方メートルという広さを誇っていて、冬の露天風呂などは雪劇式と相まってそれは水墨画の世界に身体をゆだねるようにも思えるほど、それは見事なお風呂になっています。

あわら温泉は古くから文人墨客に愛されてきた温泉です。そして温泉療法医がすすめる名湯百選にも選ばれている泉質です。あわら温泉は古くから文人墨客にあいされてきた温泉です。そしえt温泉療法医がすすめる名湯百選にも選ばれている泉質です。

昭和天皇つながりで「あわら温泉」を訪れたときには是非食べたいのが、浅野耕月堂の「松乃露」(まつのつゆ)です。昭和天皇が昭和22年(1947年)にあわら温泉を行幸された際にお茶請け菓子としてだされたお菓子です。

そしてめったにお代わりをなされない昭和天皇が、「松乃露」のお代わりを御所望されたことでも知られているお菓子です。そして昭和天皇はたいそうこのお菓子がお気に召されたようで、お帰りの際にはお土産にと求めらたそうです。

そして今上天皇も皇太子時代の昭和44年(1969年)、福井を訪れた際に浩宮さま(現皇太子)のお土産にとお買い求めになられています。明治の創業から大正・昭和・平成と時代は変われど、「松乃露」は変わらぬ製法と変わらぬ味で愛されています。

浅野耕月堂の創業は明治32年(1899年)です。松林に自生するきのこを模した『松露』が詩を考案しました。その形は小さな卵の形をした松露に、土がかぶさっている様子をコーヒーの粉で振りかけられています。

マカロンの様にとても繊細な表面になっているので、強く持ってしまうとすぐに粉々になってしまいます。手作りで作られていて、原料は卵白と砂糖というシンプルさ。シンプルなだけに、素材も厳選された新鮮な食材だけが使われています。もちろん食品添加物や着色料などいっさいなしです。

熟練した職人でしか作ることしかできないので、一日に出来上がる量も限られているようです。もちろん新鮮にこだわっているので作り置きなど一切なしです。

口に含むと、ハラハラと溶け出していく不思議な食感の「松乃露」です。繊細なお菓子ゆえ、入れ物にはアルミの缶に入っています。アルミ缶から出すときも、壊れないようにそっと出さなくてはいけませんね。

松乃露(受賞など)

  • 1961年(昭和36年)4月13日・・・第15回 全国菓子博覧会 金賞受賞
  • 1977年(昭和52年)2月26日・・・第19回 全国菓子博覧会 全菓博大賞受賞
  • 1989年(平成元年)5月12日・・・第21回 全国菓子博覧会 名誉金賞受賞
  • 2002年(平成14年)11月17日・・・第24回 全国菓子博覧会 全菓博会長賞受賞
  • 2003年(平成15年)10月11日・・・第1回 福井県観光土産品 ベストセレクション受賞
  • 2007年(平成19年)4月1日・・・第47回 全国推奨観光土産品審査会 受賞
  • 2007年(平成19年)10月11日・・・第4回 福井県観光土産品 ベストセレクション受賞
  • 2008年(平成20年)4月18日・・・第25回 全国菓子博覧会 金賞受賞
  • 2008年(平成20年)5月10日・・・第25回 全国菓子博覧会 特別功労賞受賞

あわら温泉泉質

  • 含塩化土類食塩泉
  • 効能は、リウマチ、慢性皮膚炎ほか多種多様です。
  • 源泉数は46箇所あり、泉温は33.5〜77.5℃となっていて源泉によって異なります。

あわら温泉歴史

開湯は1883年(明治16年)です。開湯した時代のこの地区一帯は、これといった作物も育たない湿地帯でした。そして農地の灌漑工事を行っている最中に温泉が噴出しました。

しかし、風景はだだっ広くで平凡な風景ということもあって、各旅館はこぞって京都から職人を招いて、旅館の庭園美を競うようになりました。そして庭園に見合った建築をして、露天風呂などを設えて、風情のあるものに仕立て上げていきました。その後は、落ち着いたたたずまいが人気を呼ぶことになり、また永平寺の精進落としの湯、また関西地方の奥座敷として発展を遂げていきます。

ところが、1956年(昭和31年)に大火に見舞われてしまい、温泉街はすっかり消失してしまいました。その後に、新たな都市計画のもとにした碁盤目上に区画された温泉街が作られました。

2004年(平成16年)に発生した温泉偽装問題がありました。温泉利用表示に問題がある旅館や源泉の無断開発の疑いがある旅館が複数軒あったことうけて、ニュースでも大きく取り上げられることになりました。これをきっかけとなり、あわら市独自の温泉表示に関する基準が設けられることになりました。その基準値を満たした施設には「温泉表示マーク」を交付するようになり、「温泉表示マーク」の交付は2004年(平成16年)12月から始まりました。

あわら温泉で蟹食べよう